たしか、Amazon（の閲覧履歴）からオススメされて興味を持ったですが、インベスターZでも、さくらちゃんのお母さんがオススメしていた本多静六をようやく読了。
お金にまつわる本を読むのが結構好きなんですが、現代の著作を読むことが多かったため、近代前後のものはなかなか読んだことがなかったので楽しみに読めました。
前半が「私の財産告白」として、貯蓄や投資についての指南書です。収入の1/4を貯金するという本多式貯金法から投資、そして、財産の処分方法まで。
後半は「私の体験社会学」として、仕事に対する姿勢や才能、人生哲学など。のぼくは、こちらの「私の体験社会学」に方が面白く読めました。
現役のサラリーマンや、サラリーマン経験のある人なら、思わず頷ける内容です。なんとなくこうしたら良いんだろうなと思っていた仕事上の思考を、85歳の成功者も本書の中で成功哲学として言及しているのは、自信につながるかと。
「人生の最大幸福は職業の道楽化にある」この考え方は身にしみますねぇ。そのためには日々努力を積み重ねるのみ。
くわしくはぜひ、読んで見てください。
ただ、昭和25年の著作のため、言い回しが古いのでなかなかに読みにくく、最初は至難しました。後半には慣れてきます。また、金額が明治〜昭和初期の当時のレートでの表記が多く、現在の価値での説明もほぼないので。いまいち相場感が計りにくい感じでした。
ちなみに、現在Amazonに、表紙違いで実業之日本社版とパンローリング株式会社版があります。
内容は同じですが、下のパンローリング株式会版は、文体が古く部分が多く、逆に下の実業之日本社版の方が現代の文体に近く、読みやすいです。
また、実業之日本社版は、あとがきに岡本史郎氏の解説があるのだが、これがまた面白いので、ぜひ読み終わりに一読していただければと。
オススメは、実業之日本社版です。
ちなみにぼくは読み放題の Kindle Unlimited で一気読みしました。30日無料体験がある人は、 Kindle Unlimited を利用してみるのも良いと思いますよ。
