SOFT BANKが新プランを発表。ミニモンスターが気になったので試算してみたらやっぱりどっちつかずで微妙だった話。

先日のdocomoに続いてソフトバンクからが新プランを発表されたので、最安料金を検証してみます。

YouTubeなど動画・SNSがパケット消費の対象外、ソフトバンク「ウルトラギガモンスター+(プラス)」 – ケータイ Watch

9月6日から受付開始されるデータプランが2つ

「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」。

「ウルトラギガモンスター+」は、対象の動画、SNSの通信量がノーカウントでデータを消費しない、50GBまでの通信制限がかかっても動画、SNSは快適にでき切る大容量向けプラン。

SOFT BANK的には「ウルトラギガモンスター+」の方がメインのようですが、このブログ的にはとにかく安く運用したいので、「ウルトラギガモンスター+」は省きます。

問題はミニモンスターの方。

ミニモンスターの料金シミュレーション

使った分だけ1,980円/月~とありますが、小さく※印があるので、騙されないように注意。

※2年契約・1年おトク割・おうち割 光セット適用時。別途固定通信サービス料がかかります。

ということで、1,980円は条件付き。別途固定通信サービス料がかかるということは1,980円だけでは利用できないということです。

では、シミュレーションしてみます。今回は税抜き表示です。

ソフトバンクは、データプランと通話プランを選択するプラン形態。

1、通話プラン

そういえば、発表された9月6日のプランから2年契約後にいつでも解約できるフリープランを選択できるようになってます。

最安の通話基本プラン (20円/30秒)で

  • 2年契約(自動更新) 1,500円/月
  • 2年契約(フリープラン)1,800円/月
  • 2年契約なし 4,200円/月

最安は、2年ごとに自動更新される通話基本プランで1,500円。

2年契約なしは月々割(24ヶ月間機種に応じた割引)が適用できるのでソフトバンクで端末を購入すれば、上記より安くはなりますが、iPhoneXでも月々-1,600円ほど。さらに、途中解約すると残積を支払わなくてはならないので、結局安くしようとすると、端末購入の方で2年縛りになります。

2、データプラン

ミニモンスター

  • 1GB 2,480円/月
  • 2GB 4,480円/月
  • 3GB 5,980円/月
  • 5GB 6,980円/月

最安の1GBで運用したとしても2,480円/月です。

3、割引

適用可能な割引は次の2つ。

  • 1年お得割 -1,000円/月
  • おうち割光セット -1,000円/月

どちらも、単純な割引ではなく、無慈悲な条件付き。後ほど詳しく書きます。

実際は2年縛りありで毎月平均「2,480円+端末代+固定回線費」か、「3,480円+端末代」。

通話プラン+データプランから割引を適用して毎月の料金になります。(1+2-3)

スマホの通信費だけで見た最安は、1,500円+2,480円-2,000円=1,980円ですが割引には条件付き。

1年お得割はSOFTBANKで機種を購入必須で、最初の12ヶ月のみ。13ヶ月目からプラス1,000円。

13ヶ月目からどうがんばっても1,000円上がります。しかもSOFT BANKで機種購入が必要。

おうち割光セットは自宅のインターネットの契約が必要で、別途通信費が必要。

最安のYahoo! BB バリュープラン(ADSL)でも月に1,801円必要。

あと、SoftBank 光の場合、

光BBユニット、Wi-Fiマルチパックおよびホワイト光電話/光電話(N)+BBフォン/BBフォンのいずれかのご加入が必要になります。

という条件付き。これらのいずれかの加入費用が500円/月かかるので、実際の割引は実質500円/月という罠があります。

では、仕切り直して、端末代や固定回線料金などを考えず純粋なスマホの通信費用のみで計算してみます。

2年契約ありが最安なので、2年で均してみましょう。

おうち割光セットがない場合、

  • 1年目2,980円x12ヶ月=35,760円
  • 2年目3,980円x12ヶ月=47,760円

通信費だけで月平均 3,480円

おうち割光セットがある場合、

単純に毎月-1,000円。通信費だけで月平均2,480円

まとめ。全然魅力的じゃない。

重ねて書きますが、最安料金にするには、SOFT BANK関連の自宅固定回線の契約が別途必要。さらに端末をSOFTBANKで購入しないといけないため、端末代をSOFT BANKに支払わなくてはなりません。SOFT BANKにガチガチに縛られます。

ということで、実際は2年縛り&月1GBでしかつかえなくて、さらに割引のために別途、料金を払って月平均2,480円~3,480円(税抜)。

持っているスマホを使って、端末を買わない場合は4,480円(税抜)〜。話にならない。

それに比べ、いわゆる格安SIM(MVNO)の音声付きなら、月3GBのデータ通信が使えて端末購入も、契約期間も、自宅回線もほぼ縛りなし。割引をがんばらなくても月1,600円~とかですし、途中で料金が増えることもなし。

うーん、新プランも結局全然魅力的じゃない。

一番ムカつくのが、広告。実際1,980円にするにはSOFTBANKでの端末購入と、固定回線の契約が必要なので実際支払う金額は全然違う。安くない。

なのに、安くなるような表現をして、期待させて、こんな意味のない計算をさせるw

まず、条件が多すぎてわかりにくい。料金のシミュレーションしてみたら、あとからどんどん条件がでてくるし、計算がめんどくさいってどうなんだ。

キャリアは高くていいんじゃないの?

もうね、docomo、au、SOFT BANKは料金高くていいと思うんですよ。太い回線で料金よりも通信品質を気にするお客向けで。実際そう言う人もいるでしょう。収入に格差があるわけですし。

洋服だってそうでしょう、高価で高品質なプラダやヴィトンを好む人もいれば、リーズナブルで低品質なユニクロやしまむらを好む人もいるわけで。

なぜ格安SIMと張り合うように、虚偽とも取られかねないの広告を発信するのか…。政府も4割安くとか言う前に、そのあたりに言及すべき。もっとわかりやすい料金と条件の表示をするように注意すべき。

Y!mobileやUQmobileもあるし、低品質で格安のMVNOでもすみ分けしてるんだし。安くするしないは消費者の選択責任だと思いますよ。

ということで、安くてそこそこの格安SIMを探している人はSOHOFREKのおすすめ、実際に管理人も使用している格安SIM一覧をどうぞ。