ぼくは現在、クレジットカードを8種類。過去にはさらにプラス4種類を持っていました。けっこう持っている方だと思います。
フリーランス・自営業にこれからなろうとしている人に、ぜひおすすめしたいのが独立前にクレジットカードを作っておくことです。特に、もしまだクレジットカードも持っていないなら、プロパーカードを。
できれば、学生時代。または就職していれば会社員時代に一枚作っておくことをおすすめします。
最初の一枚、おすすめはいわゆるプロパーカード
最初の一枚におすすめしたいのは、JCBや、VISA、マスターカードなどの決済ブランドが発行しているいわゆるプロパーカード。
いずれも、一般的には年会費がかかるため、年会費無料のカードに比べると、敬遠されがち。
年会費無料のいわゆる提携カードは、提携先のサービスに支払うと、ポイント還元が高くなるなどのメリットがあります。年会費無料で、メリットがあるなら提携カードで良いじゃんってなりますよね?
ではなぜ、プロパーカードを最初に手に入れるのがおすすめなのか…。
プロパーカードをおすすめする理由
すすめる理由は…。
1.事業用として、長く使えるカードがほしい。
提携カードも良いんですが、提携先のサービス内容の変更によって、クレジットカードの機能も連動して変わることが多々あります。ひどい時には、カードの廃止や、他のカードと統合なんてことも経験しました。手続き、引き継ぎがめんどくさいんですよね。
それに比べ、プロパーカードは各国際ブランドが自社発行なので、カードの廃止などの可能性は極端に低い。
事業用のメインとして持っているカードとしては、突然使えなくなったりしないプロパーカードが最良なのです。
2.保証やサポートの質がワンランク上で役にたつ。
例えば、三井住友VISAカードには購入から90日は、カードで購入したものが破損や盗難された場合、自己負担3,000円で保証してくれる「お買物安心保険」が付帯しています。ぼくは、仕事用に購入した一眼レフカメラが破損した際、この保険を使用したおかげで、めちゃめちゃ助かりました。
また、その際のサポートセンターの方の対応も良好でしたし、電話も繋がりやすかったです。
年会費が必要な分、サポートなどの基本的なサービスにお金がかかっている印象。つまり基本的なことが安定しているんです。カードの紛失や不正利用された場合も安心して連絡できます。
年会費無料カードのサポートセンター、繋がりにくかった経験ありませんか?時は金なりです。
3.紙の明細を送付orWEB明細を選べる。
これは事業用の場合、確定申告での領収書用に。結局プリントアウトの紙が必要になるために地味に助かる。
今はペーパーレス時代なので、年会費無料のクレジットカードの場合、WEB明細に最初から設定されている場合が多いです。それに比べ年会費ありのプロパーカードは紙の明細送付がデフォルトが多い。
もちろん、環境やプライバシーに配慮して、WEB明細も選択できるし、その場合は、年会費が割り引きになったり保証が追加されたりなど、特典も多い。
WEB明細ってついついダウンロードを忘れちゃって、期限切れでプリントアウトできなくなくなるとか経験済みなので、確実に紙でもらえるのってアナログだけど、助かります。
紙の明細で月々100円必要とかになると、年会費1,300で紙明細を送付してくれるのと同じですね。
4.支払いが毎月10日。
経験上、プロパーカードは毎月15日に締め切り、翌月10日支払いが大多数。提携カードは27日支払いや、2日支払いなど10日以外が多い。
ぼくの場合、クライアントの都合が特になければ、請求書を毎月末締め、売り上げの入金を翌月末入金にお願いする場合が多いので、売り上げの入金から、クレジットカードの支払いまで10日の余裕があり、ちょうど良いスケジュール。
たぶん、末締め翌月末入金で請求するフリーランスは多いと思うので、クレジットカードの支払日は結構重要。スケジュールに合わせた支払いサイクルって意外と見落としがち。
5.信頼感とステータス。
例えば、クライアントと打ち合わせで、支払いをする時、プロパーカードの方が見栄えが良いというだけ。こんなの気にしないと言われればそれまでだけど、どこでどうなるかわからないのが、フリーランス。ちょっとでも、よく見られる可能性があるならそっちの方を選びたい。
近所のスーパーのロゴ入りカードより、パルテノン神殿がプリントされたカードの方がなんか良いでしょ?
おすすめのプロパーカード
プロパーカードでおすすめしたいのがこちら。
三井住友カードのVISAブランドなので、厳密にはVISAのプロパーカードではないですが、日本ではVISAのプロパーカードといればコレ。
年会費税抜1,250円+税。 条件を満たせば無料も可。
旅行傷害保険・ショッピング補償が付帯。ETCカードを無料発行できて、年に一回でも使えばETCカードの年会費も無料。ポストペイ(後払い)電子マネー「iD」を付けることができます。
詳しくは、こちらからどうぞ。
JCBのプロパーカード。こちらも年会費税抜1,250円+税。 条件を満たせば無料も可。
旅行傷害保険が付帯。ショッピング補償もあるけれど、国内での保証にはWEB明細「MyJチェック」に登録が必要。その分、旅行保険が手厚い。日本のブランドらしくキャンペーンが多い。
ETCカードも年会費無料。ポストペイ(後払い)電子マネー「QUICPay」を付けることができます。
詳しくはこちらからどうぞ。
このどちらかひとつを作っておけば、とりあえず、事業用には安心できます。
ちなみに、ぼくは両方持っていて、三井住友 VISAカードを事業用のメインに使用してます。
銀行系の口座一体型カードはオススメしない理由。
銀行のキャッシュカードとクレジットカードが一体となったカードは、一枚二役でお財布も厚くならず、銀行発行で安心感もあり。一般的な使用には良いんだけど、事業用にはあまりおすすめできないんです。
1番の理由は、口座を変更できないから。
銀行って住む場所によって結構偏ります。都心でもUFJ銀行は遠いけど、三井住友銀行はめっちゃ近いとかあるけれど、地方都市はもっとひどい。メガバンクが無い県もあるんだよね。都心寄りに住んでいるとなかなか気づきません。
フリーランスは、住む場所を自由に選べる数少ない働き方。クレジットまわりの不便を極力抑えるならば、口座一体型のクレジットカードはなるべく避けたい。
クレジットカードの引き落とす銀行を変更しても、クレジットカードの明細はそのまま。
2番目の理由は、セキュリティ面。
カードを店員さんに渡す時に、銀行口座と名前がプリントされてるのって…、ねぇ。
最初に作ったクレジットカードは固定費支払いなどに使用して、ヒストリーを積んでおく。
そして一番大事なのが、クレジットカードをコンスタントに使い、遅延なく支払いしておくこと。
フリーランスになると、収入が安定しない年もあったりと、何があるかわかりません。
あとで、お得なクレジットカードが登場して追加発行したくなったり、MacBookProを購入するために、Appleのローン(オリコ)を組んだりと言う場面で、クレジットカードのヒストリー(履歴)が審査の度、閲覧されます。
そのためにも、なるべく長い期間、支払いの遅延なくクレジットカードを使用している実績を積み上げておきましょう。
ぼくは会社員時代に、光熱費や携帯の支払いを口座振替からクレジットカードに変更しており、一度も遅延なく支払いしてきたため、今でもクレジットカードを新規発行を問題なくできています。
いずれ、ゴールドカードや、プラチナカードにしたいとなったら、ヒストリーは必要ですしね。
プロパーカードは、土台のしっかりしたオールマイティなカード。
プロパーカードの特徴は発行元の安心感、やサービスの安定性。
備品や、通信費などの費用の支払いをまとめれば、支払いサイクルも安定し、それに伴い事業も安定してきます。
プロパーカードを事業用のメインに、それ以外の提携カードなどは特徴ごとにサブとしたり、プライベート用にと、うまく使い分けるのがクレカ上手なフリーランスになるコツです。