フリーランスデザイナーの健康保険。国保が高すぎると感じたら文芸美術国民健康保険組を調べてみよう。

健康保険への加入は国民の義務となっているため、会社をやめて自営業、フリーランスになっても、健康保険に加入しないといけないです。

その場合、住居地の市町村が運営する「国民健康保険(国保)」に加入なければと思いがちですが、他に「国民健康保険組合(国保組合)」と呼ばれる、同種の事業者で組織される組合の健康保険も存在しています。

国保が前年の所得に応じて金額が決定するのに対し、国保組合は均等(定額)のため、所得額が多い自営業者は国保をやめて国保組合への加入を検討した方が良いです。

フリーランスになりたての頃、無知なぼくは、節税対策を全くしていなかったため、国民健康保険がめちゃくちゃ高い年が続きました…。

その時に調べた内容をシェアしておきます。

クリエイター、デザイナーには文芸美術国民健康保険組が第一候補。

国保組合は同種の事業者で組織されているため、業種的にデザイナーが一番加入しやすいは文芸美術国民健康保険組(文美国保)

この健康保険組合に加入するには、組合に加盟しているいずれかの団体に入会していないと入れない。

加盟団体はホームページから確認できます。
文芸美術国民健康保険組 加盟団体一覧表

フリーランスのデザイナーなら、

このあたりが、加入条件にの業種に合致します。

文芸美術国民健康保険組合の保険料はどのくらい?

文芸美術国民健康保険組合の保険料はホームページに掲載されています。

今年、平成30年は。

組合員 1人月額 19,600円
 (医療分 16,000円 後期高齢者支援金分 3,600円)
家 族 1人月額 10,300円
 (医療分 6,700円 後期高齢者支援金分 3,600円)
介護保険料
(満40歳から64歳までの被保険者)
1人月額  4,000円

独身で40歳未満の場合、年間で19,600円×12ヶ月=235,200円

注意したいのは、これは国民健康保険組合の保険料分だけで、ここに加入団体の年会費がかかってくる点。

 

◾️JAGDAに加入した場合、

入会金 個人30,000円(サークルメンバーとして2年間在籍した方は免除)
年会費 個人36,000円(海外会員は24,000円)

年会費36,000円と、入会金30,000円。

加入した初年度の合計は
235,200円+30,000円+36,000円=301,200円

 

◾️JILLAに加入した場合。

種別 出資金 賦課金(会費)
個人 一口 5,000円/5口以上 ¥2,000/月(年24,000円)
法人 一口 5,000円/10口以上 ¥2,000/月(年24,000円)

出資金5,000円×5口=25,000円。年会費が24,000円。

加入した初年度の合計は
235,200円+25,000円+24,000円=284,200円。

JILLAの方が安いので、JILLAを第一候補にあげても良いですね。

だいたい国民健康保険料の年額が280,000〜300,000円を超えたあたりが、国保組合の加入を検討すべき目安になりそうです。

きっちり節税して所得を抑えられるなら国民健康保険が一番安い。

ぼくの場合、節税をきちんと考えて行うようになったため、現在も国民健康保険(国保)に加入してます。

文芸美術国民健康保険組合などの国保組合は、収入に関わらず保険料は均等なので、毎年の収入金額の波が少なく、所得がだいたい300万円程度以上なら、絶対検討すべきです。
※注意したいのは、売上ではなく所得で判断するということ。売上から、経費や控除を引いた分。

上でも書きましたが、国民健康保険料が、年額280,000〜300,000円を超えてきたら翌年までに国保組合への移行を検討すれば良いかなと思ってます。

それ以下の場合は結局、年会費のない国民健康保険がもっとも安い。

それでも、支払いは毎月1万円オーバー。
本当、保険料高いですね…。